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第T章 近代ドイツ・ポスターの先駆者たち;1890-1900年
第U章 近代ドイツ・ポスターの黄金時代;1900-1914年
1. ドイツ諸都市に開花したポスター芸術
2. ミュンヘン――ポスター芸術先進の地
3. ベルリン――ポスター芸術のメトロポール
4. ハンス・ザックスとポスター愛好家協会
第V章 第一次世界大戦中のポスター芸術;1914-1918年
第W章 ポスター芸術の新潮流:1919-1933年
1. 政治的ポスター
2. 黄金の20年代――新しいライフ・スタイル
3. 新たな造形言語の獲得
第X章 日本にみるドイツ近代ポスター:その受容と展開
・六人組、ドイツ商業美術の紹介
・七人社と『アフィッシュ』
・カルピス国際懸賞
・世界大戦ポスター展覧会
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■ドイツ近代ポスター誕生 ミュンヘンとベルリン
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19世紀末、当時のドイツの芸術の中心であったミュンヘンでは「ユーゲントシュティール」と呼ばれる芸術運動が花開きます。この運動の語源となったのが、雑誌『ユーゲント』でした。豊かな芸術的伝統を背景に、フランスを中心とするロートレックなどに代表される「絵画的ポスター」が主流であったミュンヘンでの動向を、ルートヴィヒ・ホールヴァインらの活動を中心に紹介します。
一方で、1871年のドイツ統一後、帝国の首都となったベルリンでは、都市の成長とともに様々なポスターが制作されるようになり、名実ともにポスター芸術の中心地となっていきます。その際に特徴的なのは、19世紀的な「絵画的ポスター」から、いわゆる「即物的ポスター(Sachplakat)」が台頭してきたことです。ベルリンはその動向の中心地であり、代表的な作家としてルツィアン・ベルンハルトやユリウス・クリンガーが挙げられます。「即物的ポスター」の提唱者として名高いルツィアン・ベルンハルトは、広告ポスターの基本要素を三つのパーツ「画・背景・テキスト」に還元し、美的でありながら瞬間的な内容伝達を可能にする新たな画面構成を創造しました。例として1908年に靴販売店「シュティラー」のために制作されたポスターなどが挙げられます。アーティストによる、広告宣伝のための手段として、画とテキストが融合した新しいメディアは、急速にその裾野を広げていきました。本展では、百花繚乱を呈したベルリンでの動向を紹介し、ドイツ・ポスターの最初の黄金期を紹介します。 |
ルートヴィヒ・フォン・ツムブッシュ
《ミュンヘンの挿絵入り週刊美術
&生活雑誌『ユーゲント』》
1896年 リトグラフ
宇都宮美術館蔵 |
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トーマス・テオドール・ハイネ
《挿絵入り週刊誌『ジンプリツィシムス』》
1896年 リトグラフ
ディ・ノイエ・ザンムルンク、ミュンヘン蔵 |
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フランツ・フォン・シュトゥック
《国際衛生博覧会、ドレスデン》
1911年 リトグラフ
宇都宮美術館蔵 |
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ルートヴィヒ・ホールヴァイン
《リヒャルト・シュトラウス週間》
1910年 リトグラフ
竹尾ポスターコレクション |
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■ポスター芸術の新潮流 |
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広告ポスターで発揮された高い伝達能力は、また政治分野においてもプロパガンダ・ポスターとして利用されることになり、第一次世界大戦中には一連の戦争ないし銃後のポスターが、戦後には政治的(政党)ポスターが製作されました。戦争というテーマがポスターの主題と表現にどのような影響を与えていたかを紹介します。
大戦後の混乱が多少の落ち着きを取り戻し、いわゆる黄金の20年代と呼ばれる時代になると、大都市ベルリンを中心に爛熟した文化が花開きます。ポスターにも、映画や劇場公演、キャバレー、旅行といった新たなライフスタイルと連動した主題が数多く登場します。一方で、従来の「絵画的ポスター」や「即物的ポスター」とは異なる新たな造形性をもったポスターも誕生します。バウハウスやオランダのデ・ステイル、さらにはロシア構成主義の影響をうけて抽象化されたイメージを構成的に配置したポスターや、新たなタイポグラフィー、そしてフォト・モンタージュなど新しい手法を用いたポスターがあらわれます。こうして、ヘルベルト・バイヤーに代表されるバウハウスの作家たちやヤン・チヒョルトなどの新世代によって、ドイツのグラフィックは第二次世界大戦前、第二の黄金期を迎えることになるのです。 |
セザール・クライン
《労働者、市民、農民、兵隊、
全てのドイツ人民は団結し、
国民集会に参加せよ》
1918年 リトグラフ
宇都宮美術館蔵 |
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ヴィリー・ズバス
《ドイツ》
1927年ごろ リトグラフ
竹尾ポスターコレクション |
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オットー・アルプケ
《IPA:国際毛皮製品博覧会、ライプツィヒ》
1930年 リトグラフ
宇都宮美術館蔵 |
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■ポスター芸術の新潮流 |
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この章では、大正・昭和戦前期の日本における「ドイツ・ポスターの紹介」に焦点を当てます。まず、それまでの章の流れを受けて、ミュンヘンの「六人組」(Die Sechs)や他のポスター作家の仕事が、同時代のわが国のグラフィック・デザイン叢書『現代商業美術全集』のなかで、多くのページを割いて紹介されていることを示し、その新鮮で大胆な作品傾向を探ります。これとは別に、どちらかといえばフランスのポスター芸術に影響を受けた杉浦非水、その仲間たちが編集・発行したポスター研究雑誌『アフィッシュ』でのドイツへの言及、ドイツのグラフィズムとのつながりを感じさせる非水作品も紹介します。そして、「第一次世界大戦後のインフレに苦しむドイツのクリエイターの救済」という目的で、関東大震災の年に開催された国際コンペ「カルピス広告懸賞」(1923年)をめぐ
る秘話を、新発見を含む貴重な資料で解き明かし、併せて、その2年前に大阪と東京で行なわれた「世界大戦ポスター展」を、今も日本に秘蔵されている当時のコレクションから顧みます。 |
作家名不詳 世界大戦ポスター絵葉書
(第二種より)
《独逸の過激主義防止ポスター
「無政府主義と其暴行強迫に対して独逸の
各階級は一致して祖国を援護せよ」》
1921年 オフセット
個人蔵 |
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マックス・ビトルフ
《滋強飲料カルピス
国際懸賞募集ポスター
(二等入選)》
1923年 オフセット
印刷博物館蔵 |
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■展覧会概要 |
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名 称 |
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ドイツ・ポスター 1890-1933 展 |
会 場 |
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宇都宮美術館(栃木県宇都宮市)
〒320-0004 栃木県宇都宮市長岡町1077番地 アクセス案内
電話 028-643-0100 |
会 期 |
: |
2008年11月23日(日・祝)〜12月28日(日) ※月曜休館(祝日の場合は翌日休館) |
開館時間 |
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午前9時30分〜午後5時00分 ※入場は午後4時30分まで |
主 催 |
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宇都宮美術館、読売新聞東京本社 |
後 援 |
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ドイツ連邦共和国総領事館、Goethe-Institut/ドイツ文化センター
日本グラフィックデザイナー協会、日本デザイン学会 |
協 賛 |
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特別協力 |
: |
竹尾 |
協 力 |
: |
ルフトハンザ ドイツ航空、Lufthansa Cargo AG、白木屋画材額縁店 |
助 成 |
: |
ポーラ美術振興財団 |
※豊田市美術館は終了しました。
※京都展は終了しました。
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■入場料 |
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当日 |
前売り |
団体 |
一 般 |
800円 |
600円 |
600円 |
高・大学生 |
600円 |
400円 |
400円 |
中学生以下 |
無料 |
無料 |
無料 |
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※団体は20名以上
※市内高校生、障がい者、市内老人医療受給者は無料(要証明) 詳しくはこちら
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■記念講演会
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演題:記念講演会「激動の時代―ドイツ・ポスターに見る近代」
講師:池田祐子(京都国立近代美術館主任研究員)
日時:5月3日(土) 午後2時00分から3時30分まで
場所:豊田市美術館講堂
※当日の本展覧会観覧券が必要です(12:00より整理券を配布します)
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■ギャラリートーク |
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演題:学芸員によるギャラリートーク
日時:5月11日(日)、5月31日(土) いずれも午後2時00分から
場所:豊田市美術館展示室
※当日の本展覧会観覧券が必要です。
※1階チケットカウンター前にお集まりください。
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■協賛企業のご紹介 |
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ビーバンジョア株式会社
〒550-0013
大阪府大阪市西区新町1-17-5 信栄ビル3F
電話:06-6541-4641
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